住宅履歴情報(いえかるて)とは、住宅の設計・施工・維持管理・権利・資産などに関する情報のことであり、計画的なメンテナンスには欠かせない住宅のカルテのようなものです。
住宅履歴情報を蓄積していくことのメリットは、大きく4つあります。
日常の点検や維持管理の記録を残すことで、次のメンテナンス時により的確な判断ができ、無駄な費用がかかることを回避できます。
住宅の状況を把握しやすいので、できることとできないことを踏まえた合理的な計画を立てることにつながります。
中古住宅市場においては、住宅履歴情報があることで、見えないところについても状況を把握することができるため、不動産業者が自信をもって仲介することができるようになります。
災害時など緊急事態の際も、すばやく復旧や補修を行うことができます。
住宅履歴情報(いえかるて)で蓄積される情報は、「新築段階」の情報と「維持管理段階」の情報の2つに大別されます。
計画的なメンテナンスを実行していく際に蓄積され活用されるのは、維持管理段階の情報ですが、では一体、だれがその履歴情報をメンテナンスの度に更新するのでしょうか。 それは、住宅所有者が選んだ業者です。しかし残念ながら、住宅履歴情報の知識がなく、手続きや運用ができない塗装・リフォーム会社も存在します。 長期的な観点で、計画的なメンテナンスを提案してくれ、そして共に住宅を守ってくれる業者を選びましょう。
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